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2008年7月 9日 (水)

タスポ(taspo):何故自販機だけ?

タスポ(taspo)に関しては、愛煙家、嫌煙家を問わず色々な議論が出ています。

個人の自由を縛る国家の横暴と言う議論がありますが、ここは一つタバコの社会的費用と自由と放縦の違いという観点から考えてみたいと思います。

 

まず、タバコが自動車の排気ガス、工場からの煤煙と同じく、経済学で言う「公共財」である空気を汚染し、その浄化の為に不特定多数の人にコストを転化していると言う点をまず押さえておきたいと思います。

 

また、社会を構成する人間が病気になると、それだけで社会的費用を発生させることになりますが、タバコは喫煙者の健康を害することが明白であることからして、社会的費用の重要な発生源でもあります。

 

さらに上記2点を併せて考えると、伏流煙等で非喫煙者の健康を害することも、医学的に証明されており、タバコはさらに社会的費用を発生させています。

 

「そんなことを言ったら、すべてのものがそうだろう」

 

と言う議論が出そうですが、あくまで「程度の問題」であり、タバコの社会的費用は高いと言う点について異論はないと思います。

 

さて、上記の社会的な費用を発生させる行為を「嗜好の自由」として、成人に対してはある程度認めるものの、その害(社会的費用)を勘案し、未成年者の喫煙を禁止する法律が成立しており、未成年者はその自由の対象外とすることが、法治国家として決められていることになります。

 

つまり、未成年者の喫煙を禁止することは、法律的にも、また社会通念的にも社会的な費用という面からも正しい行為ですので、その徹底を図ることは必要だということです。

 

その意味で、タバコの販売に関して「成人認識」をすることは、必要な行為です。

 

と、言うことは、非対面販売で成人認識が出来ない自動販売機で、タバコを販売していたこと自体が異常であったと言わざるを得ません。

 

今回のタスポの導入は、それを正常化しただけですが、ただ気になることがあります。

 

何故、自動販売機だけなのでしょうか?

 

コンビ二はタバコ特需で笑いが止まらないそうですが、そもそもコンビニでも成人認証を義務付けるべきだと思います。

あくまで目的は、未成年者の喫煙を禁止することですから、自動販売機だけと言うのではおかしなことになります。

 

では、酒はどうだ?と言う議論がまた出そうですが、何でもかんでもがんじがらめに規制する必要はありませんから、その社会的費用の高さを勘案し、タバコだけを厳密に規制することに、社会通念からして問題は無いと思います。

 

ただ、認証できるのがタスポだけと言うのは、おかしな話ですね。一部の自販機でOKとなっている運転免許証でも十分でしょう。

 

最後に、タスポの導入で、まさか厚生労働省や経済産業省の天下り先ができていないでしょうね?

こう言う、規制を認める時には、裏も読む必要があると思います。

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