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2009年3月31日 (火)

高速道路1000円乗り放題、定額給付金と税金、83人の識者に聞く?

ふと気付くと1ヶ月近く、ご無沙汰してしまいました(-.-)

最近、我々の仲間ではメールを打っても返事が来ないと、

「あいつ辞めたんじゃないか」

と心配になってしまいます。

 

ヴォータンの場合、外資系で突然辞めるケースと、邦銀で出向などで外に出てしまうケースの両方があって、ややこしいのですが、、、

 

と、言うことで、このブログもあんまり更新しないと、

「ついに、ヴォータンも消えたか」"( ^0^)∀☆∀(^0^ )"ワーイ

と、心配して?下さる方が出てしまうので、

「生きてますよ」(*m)ノ彡バンバン!

と言う意味で、あんまり中身は無いですが、少し気付いたことをメモしておきます(辞めても続けますけど)。

 

まず、話題の高速道路1000円乗り放題ですが、樹海と東京の間を行き来しているヴォータンは、当然多大な恩恵を蒙るはずだと、、、、(^^)

 

いつもの様に、金曜日の夕方から出発

河口湖インターで降りると

<料金は950円です>

「あはは、そうだ1000円均一は明日からだ。今日は、いつもの通勤割引とか言うので、半額(1900円)だったんだ」

「ン?じゃあ、帰りは950円から1000円に値上げ?」

などと、訳の分らないことを言っていたのですが、帰りもやはり休日特別割引の950円で帰ってきたんで、今までと何も変わりませんでした ;)

 

ただ、この週末は、今までこの時期に出会うことがなかった、「群馬」「とちぎ」「金沢」「いわき」と言ったナンバーの車に出会ってびっくりしました。

夏のシーズン中なら、別に驚かないんですが、何しろ樹海は氷点下4度と冷え込んだんで、、、

ちょっと、お気の毒でしたね ^_^;

 

ただ、帰りに反対車線(ヴォータンは日曜の朝帰りです)を見ても、夏場ほどの混み方ではなかったですね。

夕方、メディアで小仏トンネル付近を先頭に渋滞○○キロとヘリ中継をしていましたが、普段でも日曜の午後から夕方(特に春休み中ですから)は、そんなものなんで、ああいう煽るような報道はどうかな?と思いました。

日頃の混み方と、1000円均一後の混み方を比較すると言う、報道機関として基本的なトレーニングが不足しているのかもしれませんが。

 

次に、最近の政策としては定額給付金は避けて通れないと思います。

世界でも教養の高さでは飛びぬけている(少なくとも平均の高さはすごいでしょう)国民に、思わず

「使おう!」

と思わせるには、

「偶然もらったあぶく銭」

と感じる様な、サプライズとなる演出が必要だったと思います。

 

しかし、あれだけすったもんだして、色々な議論をされてしまうと、ヘリコプター・マネーの威力は激減してしまいます。

教養の高い国民は、ちゃんと先を読みますから、極端な話

「これは、将来の増税に備えて預金しておきます」

と、合理的期待形成仮説を地で行く様な、素晴らしい反応をする可能性があります。

 

ところで、これはメディアであまりまともの取り上げられませんでしたが、福島県川内村が

「定額給付金で、滞納していた税金を納めるよう求める文書を送った」

ところ、総務省から撤回する様<指導>を受けたとのことです。

 

確かに、ヘリコプター・マネーは使ってもらわないと意味が無い訳ですから、総務省の指導は経済政策と言う観点からは正しいと言えます。

しかし、これは税金を強制的に徴収する(=やくざのみかじめ料と同じ)政府としては、全くおかしな指導です。

総務省の理屈としては、

「家計への緊急支援と言う趣旨に合わない」

と言っていますが、日頃の税金の徴収にあたって、家計が困っていようがなんだろうが、強権的に取り立てている政府(やくざ)としては、おかしな話です。

 

原資が定額給付金であろうが、何であろうが、税金が払えるのなら、払えというのが徴税の論理のはずです。

それとも、お金に色がついていて、税金としてとってはいけないお金と言う物があるとでもいうのでしょうか?

 

ちょっと調べたのですが、川内村では約1200世帯の内300世帯が住民税を滞納しているとのことです。

この滞納率は異常に高いと言わざるを得ません(地方の疲弊と言う問題は、別途議論すべきですが)。

このままでは、行政サービスの低下は間違いないでしょう。そこで、村が定額給付金に目をつけたのは、正しい姿勢だと思います。

 

払う方も、もともと税金の督促を受けていたところへ、あぶく銭が来たんだから、そのまま税金に消えても構わないと言う気分ではないでしょうか(払わないと、いつかは強制執行されますから)。

それを、総務省が一体どういう権限で指導をして、徴税に手加減を加えさせたのか、その法的根拠に非常に疑問を感じます。

 

もし、これがまったく<法的根拠に基づかない指導>であり強制力は無いとしながらも、それに地方が従わないと、後で不利益を蒙ると思って従ったと言うのなら、とんでもない話です。

官僚の裁量行政の最たるものだと思います。

 

手心を加えてもらうとついうれしい様な気になりますが、相手に裁量権を与えることは、非常に危険だということを再認識すべきだと思います。

 

さて、何やら迷走している政策ですが、何を思ったか83人の識者から直接総理が意見を聞くという<イベント>が開催されました。

 

語るに落ちたとはこのことでしょう。

昔の総理は、碩学のところに自ら足を運んで、国を治めると言う大局的な判断に関する示唆を求めたと言います。

 

ところが、何の脈絡も無く1人3分ずつの意見を83人も聞いたら、、、

聖徳太子でも10人ですよ!

 

面談の内容を聞く機会があったのですが、やはり危惧したとおり、出席者の言いっ放し、総理の聞きっ放しだったそうです。

そもそも、どう言う基準で「識者」を集めたのか、かなり怪しいところがあって、極端な持論(非現実的)を滔々と述べる方もいらっしゃったそうで、、、

 

要するに大勢から短時間に話を聞くと言うことは、誰の話も聞かないと言うことだと思います。

それにしても、日本の中枢がここまで低レベルになるとは、、

2009年3月 3日 (火)

そんなにアメリカが嫌いですか?

確かに傲慢なんですよね。

20年以上米系の金融機関に勤めているんで、それはよく分ります。

 

だけど、世界中で本当の意味で日本の友人になってくれる国は、アメリカだけだと思いますよ。

 

世界中の色々な人と会いますが、平均的に日本人をきちんと差別無く受け入れてくれる(と言うより外国人を受け入れてくれる)のは、アメリカ人だと思います。

 

外資系に勤めている人間同士集まって話すことが、何度もあったのですが、少なくとも日本人を

「現地社員」

と言う、本国とは違ったカテゴリーに入れて別扱いしていないのは、米系だけでした。

そう言えば、日本の会社でも、一般的には

「海外の社員は、日本の社員とは別扱い」

ですよね?

 

日本での事業を縮小したり、撤退したりした場合に、とんでもない条件で日本人社員を切っただけでなく、本国から来ていた社員は、さっさと逃げ帰って、残った日本人があての無い残務整理に追われたと言う姿も見てきました。

ただ、少なくとも米系では、本国の社員の解雇と同じ条件が提示されていました。

 

それでも、嫌われるんですよね。

 

まあ、好き嫌いにとやかく言っても仕方が無いのですが、最近の

「アメリカの貪欲資本主義の崩壊」

「アメリカ型市場原理主義の蹉跌」

「世界をダメにしたアメリカ」

云々と言う、アメリカ・バッシング本や雑誌記事には辟易します。

 

確かに、サブ・プライム・ローン問題から金融危機が深刻化し、ビッグ3が政府の救済を求めるなどと言う姿を見ていると、

「ざまあみろ」

と言いたくなるのは分ります。

 

ただ、孫子は

「敵を知り己を知れば百戦して危うからず」

と言いました。

 

ところが、太平洋戦争の時に

「敵性言語だから」

と英語を禁止した(もし、戦争に勝って占領した後はどうするつもりだったんでしょうね?)体質、

「鬼畜米英」

の一言でレッテルを貼って粋がっていた体質と、全然変わっていないのではないかと暗然としてしまいます。

 

昨年の9月に

「米金融危機:本当に心配なのは日本」

http://wotan.cocolog-nifty.com/blog/2008/09/post-405b.html

と書いたのですが、今読み返してみると、前半のリーマンに関する部分は、

「心理に与える影響を過小評価していたな」

と、やや反省しているのですが、後半の

「日本の方が心配」

の部分はもっと甘かったと、大反省しています。もっと大声を出すべきでした。

 

ご存知の通り2008年第4四半期GDP成長率は、

日本   -12.7%

米       -6.2%

ユーロ圏  -5.9%

です。

 

ヴォータンは、ユーロ圏はもともとバラバラの政策しか打てない上に、東欧を抱えてしまった(実は、南米も)ので、もっと悪くなると思っていますが、それにしても現時点では日本の方が2倍もひどい状態です。

 

世界中の日本嫌いの人達がこれを見て、

「日本主義の崩壊」

「日本型原理主義の蹉跌」

「世界をダメにした日本」

と言う本や雑誌を出すのでしょうか?

 

そんなレッテル貼りに、何の意味も無いことがお分かり頂けると思います。

 

アメリカの投資銀行の中で、ヴォータンがこのブログで

「最近、品の無い輩が社内に増えた」

と言っていた連中がやっていたことが破綻したことは、間違いありません。

 

しかし、それ以上に日本型の経済運営そのものが、大きく破綻したことも、きちんと認めるべきだと思います。

 

最近、

「小泉政権の負の遺産」

と言うレッテルを貼って、無くした既得権を取り返そうとする勢力がありますが、とんでもない間違いです。

「規制を緩和しすぎて、、、」

と言う人は、規制で既得権益を守りたい人達ですから、これか新しいことにチャレンジしようとしている人の障害になるだけです。

 

規制を緩和して、若い人達がチャレンジ出来る場を広げる

失敗した場合の、セーフティ・ネットを整備する

 

と言う形で、優秀と言われる日本人が、前向きに走り出すベースを作るべきだと思います。

 

ヴォータンは日本の製造業に対する敬意に関しては、絶対に人後に落ちるとは思っていません。

何しろこのブログの一番最初(2006年5月)は、

日本の「製造業」に外資の触手――「選択」5月号の辛辣なコメント

http://wotan.cocolog-nifty.com/blog/2006/05/post_b9b3.html

から始まっているくらいですから。

(それにしても、今読むとひどい文章ですが)

 

ただ、強い製造業に日本国中がおんぶに抱っことなってしまったことが、輸出に過度に依存する経済をつくってしまったことも確かです。

内需拡大と言うお題目は、みんな唱えるのですが、これだけ陰に陽に、あれやこれや規制をしていては、内需が盛り上がる訳がありません。

 

繰り返しになりますが、

アメリカを叩いても日本の状況は良くなりません。

もちろん、日本はアメリカの真似などしていてはいけません(世界中から良いところを盗むのは良いですが)。

若い人が失敗を恐れることなくチャレンジ出来るセーフティ・ネットを作るべきです。

 

そうしないと、このそこそこに豊かになってしまった国では、誰もチャレンジしなくなります。

 

やがて、間違いなくゆでガエルになると思います。

ただ、ずい分以前にこのブログに書いたのですが、、、

この国は、一度失敗すると再起が難しいですし、異端を認めてくれないんですよね。

「誰に貸すの?やり直しの難しい社会」

http://wotan.cocolog-nifty.com/blog/2006/06/post_656d.html

「個人保証を禁止せよ!」

http://wotan.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_01fa.html

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