読んでびっくり「資本主義はなぜ自壊したのか」
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資本主義はなぜ自壊したのか 「日本」再生への提言 著者:中谷 巌 |
「改革派経済人の懺悔の書」
と言うことで、久米宏氏などがTVやラジオで褒めていると言うので、嫌な予感はしたのですが、読まないことには何も言えないので読みました [][]ヽ(・・ )フムフム
嫌な予感は的中┌|゜□゜;|┐ガーン!!
不勉強、無教養、無節操なアジテーター久米宏レベルが喜びそうな、どうしようもない内容に唖然とさせられます(゜Д゜;≡;゜Д゜)
「グローバル資本主義」と言う定義の怪しい用語を使って、アメリカの経済・社会運営を批判していますが、そもそも批判しているグローバル資本主義が、何であるのかと言うことに関して、きちんとした議論がありません。
それと、新自由主義と言う経済思潮を、意図的にか無意識にか混濁させ、現在の経済危機にぶちまけて批判して一件落着。
こんな、粗雑な論理で卒論を書いたのでは、まともな大学の経済学部は卒業できないでしょう(-_-;)
しかも、文化論的な部分にまで触手を伸ばして、批判したり批評していますが、こちらはまったく勉強不足と言うより、教養の低さを露呈してしまっており、某大学の学長であったと言う経歴をお聞きして悲しくなりました。
せめてアメリカに住んで勉強していたと言うのなら、体験に根ざすものぐらいは、左翼小田実の
「何でも見てやろう」
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何でも見てやろう (講談社文庫 お 3-5) 著者:小田 実 |
程度のものではあって欲しかったのですが、ともかく驚くほど皮相で浅薄。
この方は本当にアメリカで生活をしていたのか?
一体何を見ていたのか?
と疑問を感じるほどです。
そもそも、分野こそ違え、学究の徒であるならば、せめてきちんとした研究書の一つや二つには、目を通してから執筆すれば、これほど恥を書くことはないのではないかと思うのですが、、、、
そこからさらに脱線?して、キューバやブータン、ポランニー、キリスト教及び一神教に対する皮相な知識に基づく論考、、、
そもそも、アメリカ人と十把ひとからげにするいい加減さにも驚きます。せめて、
| 民主党のアメリカ 共和党のアメリカ (日経プレミアシリーズ) 著者:冷泉 彰彦 |
ぐらいは読んでおいて欲しかったですね。
これ新書ですよ!=つまり、氏の論評は新書レベル以下。
ブータンに関しては、ヴォータンも西谷美恵子女史のコラムなどを拝見して、非常に興味を持っていますが、氏の取り上げ方には
So What?(それで、どうだってんだよ!?)
と申し上げるしかありません。
雷龍王4世がお読みになったら、何とおっしゃるでしょうね?
後は、昔の日本は良かったと言う回顧趣味、、、
最後は、
「今こそ日本発の価値観を世界に」
と大上段に構えるのですが、中身はどうみても古色蒼然とした日本的価値観の押し付け。
「なぜ中国人には日本的雇用システムが理解できないのか」
に至っては、
「日本人と中国人の歴史的背景が違う」
と言いながら、いつの間にか
「(前略)日本的経営を浸透させることはできない」
と、結んでしまいます。
異質なものは、異質なものとして、認め合うと言うのが正しい姿勢であって、
<浸透させる>
などと言う発想は恐ろしいとしか言い様がありません。
大東亜共栄圏の亡霊と言われても仕方がないと思います。
余談ですが、氏は
「日本人だけが『信頼』をベースにしている」
と言う趣旨のことで、論陣を張っていらっしゃいますが、それこそとんでもない皮相な知識と経験に基づくものでしかありません。
以前、「経済学の終焉!?大前研一氏の終焉」
http://wotan.cocolog-nifty.com/blog/2006/09/post_808c.html
と言う暴論を書かせて頂きましたが、あの時以上の驚きでした。
資本主義はなぜ自壊したのか?
いや、自壊しているのは中谷氏です。
市場・資本主義が不完全であることは、市場にいる者は百も承知です。
しかし、だからといって市場・資本主義を否定する議論に組するのは、もっと危険なことです。
チャーチルの言をもじって言えば、
「資本主義は、最悪の経済形態と言う事が出来る。これまでに試みられてきた資本主義以外のあらゆる経済形態を除けば、、、だが」
です。
これ以上書くと、ヴォータンの品性を疑われかねないので、ここで筆を置かせて頂きます。
ヤレヤレ(;-_-)



